コロコロ心と歩いてく
気がつくと、体は落ち着いていました。

父が中学まで行き校長先生に直接欠席連絡をしてくれたようでした。

推薦入試を休むなんてありえないことだと思います。

父から、校長先生は私のその後の受験に響かぬようにとかなり配慮をしてくださったと聞きました。

そして、滑り止めに受けた私立高校を特別進学コースで合格したらしいということも聞きました。

私はなぜかとても悲しい気持ちになりました。

校長先生が私立入試の合否を父に言付けてくれたのは、

「ちゃんと行く高校はあるよ。」

と、伝えようとしてくださったからだと思います。それは感謝してもしきれないくらい、嬉しいことです。

なのに、悲しくて悲しくて涙は止まりませんでした。
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