危険なホスト様に恋して
1話 出逢いは突然に
 
 
「ねぇねぇ、今暇してる?」


「……。」


「俺今、超暇してんだけど」


さっきから隣で話し掛けてくる男。


誰がどう見ようとも今時のチャラ男って感じ。


てか、あたし何も話してねぇーし!!!!


お前が暇してるとか聞いてないし、関係なくね?


みたいな(笑)


「俺、昨日給料日で金入ったからカラオケでも行かない?」


でた、でた。


カラオケパターン


ナンパ定番なんか知らないけど、密室で2人っきりはなくない?


どうせこいつもヤり目的なんでしょ?


男の頭の半分以上はエッチな事しか考えてないって誰かに聞いた事がある。


「ねぇー。聞いてる?」


そう言ってチャラ男は腕を掴んできた。


きたよ、きたよ。


言葉でダメなら力っすか?


あぁ〜あっ。


だから男は嫌なんだよ。


「車、向こう停めてるから行こ?」


はぁ…。


こいつ頭緩い訳?


黙ってんだからほっとけよ!!!


それともコイツ独り言とか普通に言うタイプ?


あたしそうゆうの超引く〜
 
 
< 1 / 71 >

この作品をシェア

pagetop