危険なホスト様に恋して
チャラ男はあたしの心の叫びなんてお構いなしに手をベタベタ握ってくる。
キモい…。
チャラ男はニコッと笑うとあたしの手を引く。
「ねぇ。いつ誰がお前とカラオケ行くっつった?」
「は?」
チャラ男は振り返り男独特の低い声で言った。
てか、は?じゃねーよ!!!
「あたしお前みたいな下手っぴなんて興味ないから」
そう言ってチャラ男に握りしめられていた手を振り払い、その場を後にした。
思い出すだけで気持ち悪い。
汚い手で触るなっつーの。
あたしは取り敢えず駅を離れ家に帰る事にした。