危険なホスト様に恋して
 
 
勢いよくエレベーターに乗り1階へ降りる。


外は肌寒くて着て来たワンピースから出る腕が震えている。


あたしはひたすら歩いた。


通りすぎる人々があたしを見る。


そりゃあそうだろう…。


寒いのにも関わらず腕出しのワンピース。


背中はもろ開き。


〜♪〜♪〜♪〜♪


すると携帯が鳴った。


開くと…


“蓮いなくなったから戻ってきてーっ”


咲からだった。


都合よすぎない?


しかもいつの間に呼び捨て?


あり得ない!!!!!


でもほっとく訳にはいかないよね…。


あたしは溜め息をつきながら来た道を引き返す。



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