危険なホスト様に恋して
 


咲の所へ戻ると酔い潰れてたみたいで寝てた。


丁度そこへ諒くんが水を持って来てくれた。


「ありがとね」


あたしは咲を起こして水を軽く飲ましていると…


「タクシー来ましたよ」


とボーイさん。


あたしはフラフラな咲に肩を貸して、ゆっくりと歩いた。


エレベーターに乗り1階に降りると目の前にタクシーが停められていた。


それに咲を押し突っ込み中へ入れた。


その時…


エレベーターからお客さんを連れて降りてきた秀幸が見えた。


手を握って仲が良さそうに喋っている。


何か…胸のあたりが痛い。


別にどうって事ないじゃない。


変態なんだよ?


二重人格男なんだよ?


でも胸が締め付けられた感じで苦しかった。


ぼーっと立っていると


蓮さんが息を切らしながらこちらへ走ってきた。


「今日はありがとな!咲ちゃん大丈夫かな?」


あたしは咲をチラッと見てから蓮さんに微笑み


「大丈夫ですよ♪」


「なら良かった。今度は鈴音ちゃんとも話してみたいな」


「え?何であたしの名前を?」


「咲ちゃんから沢山話し聞いたよ」


はぁぁぁあああ?


ホストクラブに来てあたしの話し?


止めてよ…






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