危険なホスト様に恋して
RAINに着いた頃にはもう息がまともに出来ない状態。
こりゃ、秀幸にスーツ返したら今日は帰ろうかな。
もし倒れたりしたらお店にも迷惑かけるし…
そう思いながらエレベーターに乗り2階へ行く。
お店の中に入ると昨日と同じく爆音でトランスの曲が掛かって、ホストさんの掛け声。
頭が裂けそう…
「いらっしゃいませ。担当は誰でしょう?」
「蓮くんでお願いしま〜す」
咲はもうノリノリ。
あたし達は席に案内されて座って蓮さんが来るのを待っていた。
「ねぇ。咲」
「ん〜?なぁあに?」
「今日体調悪いから1時間だけで帰ろ?ね?」
「え〜!!!!!まぁ体調悪いなら仕方ないっか」
「ありがと」
「ご指名ありがとうございます」
あたし達が話し終えると、蓮さんは咲の隣に座った。
「本当に来てくれたんだ」
そう言って咲の手に触れてる。
咲は嬉しそうに蓮さんに微笑む。
「今日は何飲む?」
なんて咲の目を見つめ言う。
それを見るだけで吐き気が襲う。
男は見つ目たり、触れたりすれば女はコロっと落ちるとか思っちゃってるけど…
絶対違う!
「じゃあ梅酒とフルーツ盛り」
はい。ここに落ちた奴いたー!!!!!!
だから勘違いするんだよ…
男は…。