危険なホスト様に恋して
気持ち悪くて動けないでいると…
誰かがトイレへ入って来た。
あたしはお客さんが入って来たのだろうと思った。
トイレは他にもあるし、まだ動かなくていいかなと思った時だった…
バンッ
あたしが入ってるトイレの戸が開いた。
あれ?鍵掛けてなかったのかな?
何て思いつつ後ろを振り替えると秀幸の姿が目に入った。
え?
「お前大丈夫な訳?」
そう言ってあたしがしゃがんでいる高さに合わせて言った。
頭が痛いのと気持ち悪くてボーッとしているせいか中々答えれない。
「おい!聞いてんのかよ!」
「あ!スーツ…」
「おいおい!意味分かんねぇし」
あたしは秀幸が喋り掛けているのを軽くスルーし、持って来たスーツを思い出して立ち上がれる。
けれど力が入らずよろけてしまった。