危険なホスト様に恋して
けれど秀幸があたしを抱き抱えるようにキャッチする。
ドキンッ
昨日と同じ胸の痛みと安心感に包まれた。
「ごめん。何かフラフラして…。ありがとね」
そう言って秀幸から離れようとするが離れられない。
「…秀幸?」
あたしは不思議に思い上を見上げる。
その瞬間…・・。
コツンッ
秀幸のおでことあたしのおでこが重なった。
「おまえ…熱い。」
「え?」
「無理すんなよ…。今日のおまえの顔ひでぇぞ」
あたしそんなに顔に出してたの?
「大丈夫っ。友達待ってるし、スーツ返すから…。放して。」
「放さねぇ。」
ドキンッ
まただ…。
何?これ…。
なんなの…?
心臓が速く動くのが分かる。