危険なホスト様に恋して
ガチャンッ
ドアを開ける音のする方を見ると秀幸が温かいお茶を持って来てくれた。
「体暖めとけ」
そう言ってあたしに温かいお茶を差し出す。
あたしはゆっくり飲み、近くのテーブルへ置いた。
「俺仕事あっから寝とけな」
そう言って秀幸はあたしをソファーに倒して、毛布をかけてくれた。
「店の奴らにも事情話してっから。それとおまえの連れにも」
そう言って秀幸は出ようとした。
「待って!!!」
あたしは起き上がり、今度はあたしが秀幸の腕を掴んだ。
「行かないで…」
自分でも驚いた。
自分からこんな事言うなんて思いもしなかったから。
でも勝手に体と口が動いたの。
不思議…。
秀幸はゆっくりとあたしに近づいて来てそっと抱き締めてくれる。
「早く切り上げてくっから。な?おまえはゆっくら休んどけ」
そう言ってあたしの頭を撫でて出て行った。