危険なホスト様に恋して
 
〜♪〜♪〜♪


と、その時ぼーっと立っていたあたしのポケットから流行りの曲が流れだした。


携帯を手にとり画面を覗く。


着信:隼人


隼人?誰だっけ?


思い出せないまま通話ボタンを押した。


「…もしもし」


「あ!やっと出た〜♪」


「ごめんけど、誰だっけ?」


「ひどっ!俺、昨日声掛けた隼人だよ〜。覚えてない?」


異様にテンション高い隼人という人物の顔を一生懸命思い出す。


…けど


「ごめん。思い出せん」


「超ショック。ま!いいや」


ええんかい!!!!


「あのさ〜今から出れる?」


「まぁ出れるよ」


「遊ばない?」


何?この軽いノリ!!!


そっと時計を見ると23:00を回っていた。


どうしよ…。


家に居ても何もする事ないし、むしろ居ない方がいいかも。


「じゃあ、北公園まで迎えに来て。10分後に集合って事で」


「りょーかい」


そう言って電話を切った。

はぁ。


家にいたくはないけど動くのダルいな〜。


ってどっちなんだいっ!!!


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