危険なホスト様に恋して

あたしは鏡の前で化粧を軽く直して、携帯と財布だけを持って部屋を出た。


階段をおりても何も聞こえない。


お笑い番組であろうか。


テレビの機会音だけが響いている。


あたしはリビングを通り抜け玄関へ迎う。


迎う途中パパがこちらを見たように見えたがその目はすぐにテレビへと向けられた。


「…いってきます」


それだけ告げると北公園へと足を動かした。


少し肌寒くなってきた9月。


微かに震える腕を擦りながら北公園までの道をゆっくりと歩いた。


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