きっと ずっと もっと。

Three

翌日は複雑な心境のあたしを尻目に、良く晴れた月曜日だった。


いつもより幾分早く起きたあたしは、シャワーを浴びて身支度を整える。

既に出勤してしまった父と兄のいない食卓はとても静かだった。


そして母は相変わらずにこやかな笑顔を浮かべ、あたしが食事を終えるまで口を開く事はなかった。


「じゃあ、行くね」

「行ってらっしゃい」

終始笑顔だった母に見送られ、家を出たあたしは隣家の窓を盗み見た。


2階のあたしの部屋と向かい合わせの窓は、夕べみた時と同じくカーテンが閉まったまま。

昨夜コーちゃんは帰宅しなかった事を悟ったあたしは、普段のように学校へ向かった。




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