きっと ずっと もっと。
にやりと口角を上げて笑う担任は、あたしが普段“教師”というフィルターを通して見ている“担任”とは違う気がした。
だから。
「先生が、男であたしが女……?」
どことなく兄やコーちゃんに近い雰囲気を持つ担任を怪訝そうに凝視していると、
「なんだよ? 俺だってまだ25歳だぞ。オヤジにゃまだ早ぇよ。充分に男の範疇だろ」
……一喝されてしまった。
そして、お前だってもう18歳だろ。 立派に女じゃねぇか、とも。
25歳の男と18歳の女。
それを聞いて思い浮かぶのは、コーちゃんとあたしの姿で。
あたしはぽつりほつりと話してしまった。
目の前にいる“ただの男”に。
今まで語られる事のなかった、あたしの秘密。
あたしにある“現実”全てを。
だから。
「先生が、男であたしが女……?」
どことなく兄やコーちゃんに近い雰囲気を持つ担任を怪訝そうに凝視していると、
「なんだよ? 俺だってまだ25歳だぞ。オヤジにゃまだ早ぇよ。充分に男の範疇だろ」
……一喝されてしまった。
そして、お前だってもう18歳だろ。 立派に女じゃねぇか、とも。
25歳の男と18歳の女。
それを聞いて思い浮かぶのは、コーちゃんとあたしの姿で。
あたしはぽつりほつりと話してしまった。
目の前にいる“ただの男”に。
今まで語られる事のなかった、あたしの秘密。
あたしにある“現実”全てを。