きっと ずっと もっと。
……どうしよう。

何から伝えよう。


頭の中を凄まじい速さで駆け巡る、あたしの戸惑い。

意を決したのは数秒前の事。

でも、いざとなると、情熱と冷静さが入り混じって――言葉が頭の回転に追いつかない。


あたし何で、コーちゃんに電話を掛けたんだっけ? なんて、判りきった筈の今更な疑問。


そして思い出す。

――宿題!


そうだ、先生に出されたんだ。

先生は何て言ってた?


ええと、……そうだ。

「……あたしがコーちゃんを好きです……?」
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