きっと ずっと もっと。
『……は?』

電話向こうのコーちゃんの声が揺れた

あたし以上に困惑を含むその声に、あたしの意識が引き戻される。


「え?」

『今のって、

「今……あたし何か言った!?」

『あー……うん、まぁ』


――――嘘。


だだ漏れていたらしい、あたしの思考。


先生に毒され、諭され、ピンク色に染まっていた脳内は、急激に色を増して赤くなり――…


そして我に返って、青くなった。

……見えないけれど、恐らく顔色も。
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