きっと ずっと もっと。
もっと泣かせるよ?

あたしの熱を持つ目を覗き込む様に目線を合わせる。


幼い頃に見た、悪戯を企むような鳶色。

コーちゃんの鳶色が視界いっぱいに広がって、瞬間、唇に温もりを感じた。


「コーちゃ……っ、」

「……黙って」

あたしの言葉をも飲み込んでしまう、深く長いキスの後。

コーちゃんがあたしに目線を合わせた。


「友里が俺を好きだと言うなら……ハイ、って言うだけでいい」

「……?」

何を言われるのか。

不安になったあたしは、コーちゃんの服をぎゅうっと掴み、言葉が発せられるその時をじっと待った。
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