きっと ずっと もっと。
あたし、コーちゃんとずっと一緒にいられるの?

今よりもっと、近付いてもいいの?


それも幼馴染みじゃなく、一人の“女”として。


――どうしよう。

「幸せ……過ぎて、死んじゃいそう……っ」

そう言ったあたしに、コーちゃんは声をたてて笑った。


「まだ死なれちゃ困るんだけどな。愛し足りない」

「っ」

それからあたし達は、手を繋いで帰路に着いた。


公園に向かう時は重なる事のなかった二つのシルエット。

電柱の光に照らされ伸びた影は、今――確かに重なり合い、繋がっている。
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