きっと ずっと もっと。
結局あたしは担任の思うツボだった……!

それらを知ったあたしに、どっと疲れが押し寄せ、同時に眠気に襲われた。


瞼をこするあたしの手を制したコーちゃんが、

「色々あって疲れただろ? 眠っていいよ」

なんてベッドに横たわらせるから。

あたしはコーちゃんのベッドに躯を沈め、素直に睡魔に従う。




「就職先は――だからな……」




慣れ親しんだ匂いがするシーツ。
眠りに落ちる間際に聞こえた優しい声。


その声に小さくハイ、と返事をしたあたしは、吸い込まれるように深い眠りについた。
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