【シナリオ課題 短編】癖
涼介は顔を上げて、ようやく潤に気付いた。
「……ああ、潤か。どうした?」
「いや、俺はただの散歩だけど。涼介こそどうしたの? 写真?」
涼介は口ごもりながら、
「……う〜ん、まあね」
とカメラを見た。
潤もつられるように、涼介のカメラを見て、さらに樹木や植物を見る。
「…写真、全部撮り終わった?」
「…いや、まだだけど」
「その後で良いからさ、俺の家に遊びに来ない? ジュースくらいは出すよ」
「良いの!? 行く行く!」
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