【シナリオ課題 短編】癖
2 潤の家
下宿用のマンション。
その一室に、潤は一人暮らししていた。
鍵を開けて入ってきた潤が、小さなテーブルが在る部屋の電気を点ける。
その後を、涼介がゆっくりと入ってきた。
「お邪魔しまーす…」
潤はリモコンを取りクーラーのスイッチを入れ、涼介に適当に座るように声をかけた。
涼介は近くに鞄を置いてから座り、部屋の中を見回した。
涼介は何枚も同じ犬の写真が貼ってあるコルクボードに気付いた。中には潤自身も写っている写真もある。
.