【シナリオ課題 短編】癖
潤は二つのコップにジュースを注いで、片方のコップを
「どうぞ」
と涼介に渡した。
涼介はお礼を言ってからジュースを一口飲み、口を開いた。
「…潤って一人暮らしだったんだね〜。出身地近いから、家族と一緒に住んでるのかと思ってた」
「俺の家族、今は父さんの実家に引っ越しちゃってるんだよ。俺だけこっちに残ってるんだよね。…だから気兼ねしなくて良いよ」
と笑った。
涼介も、
「気兼ねしてねぇし」
と笑い返す。
「…さっき写真撮ってたけど…、写真好きなの?」
潤の質問に、涼介は少し考えてから答えた。
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