悪魔と少女とkissマーク





バタン





連れて来られたのは社会科準備室
遠くでチャイムの音が鳴っている



あー…またサボっちゃった


そうは思っても頭の中では教室に戻ると言う選択肢はない




『はぁ…だから言ったんだよ、あいつの武器は笑顔だって』




悪魔には



先生のこと全部
分かってたんだ…






「私って…アホだよね」

息が整ってから
私はポツリと呟いた


先生のこと何も知らないでニコニコと騙されて


悪魔のこいつの方が何倍も本質を見抜いていたって言うのに


私は見てくれの薄っぺらいところだけ見て運命の人だなんて思っちゃったりして




「ホント…アホ『泣けよ』



悪魔に体ごと引き寄せられて
ぎゅっとその腕の中へと収まった




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