悪魔と少女とkissマーク
あ、ああ、あの仙人みたいなの
刹那のおじいさんなの!?
てか、契約って
私としているコレのことだよね…?
思わず首筋に手が伸びる
それは紅く滲む小さな証…
洋服ごと上からぎゅっと握る
『お前が1つの契約にこんなに時間をかけるのなんて初めてじゃのう』
ほっほっほと声を上げながら高らかに笑うおじいさん
『はい、分かっています
もう少し待っていただければ帰れますので』
…帰る
その言葉に
ズキッと胸が痛んだ
そうか
刹那は私との契約を済ませたら
帰らなくちゃいけないんだ…
改めて突きつけられた現実に
私は動くことが出来ず
ばれたら言い逃れが出来ないのにも関わらず
ただただその場に立ち尽くしていた