悪魔と少女とkissマーク



この時は

自意識過剰なくらい自信があった




何があっても穂波は俺を頼ってくるだろうって


俺に助けられることを望んでいるんだろうって




物語でいったら最終章くらいのところまで来ているんじゃないかって

それくらい距離も近くなっていると思っていた








…だけど実際は

1年前の雪の降るあの日から



いや、初めて見つけたあの時から








物語は何も変わっていなかったんだ






まるで

元から存在さえしなかったように……






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