悪魔と少女とkissマーク





頭の中はお花畑で
歌なんか口ずさんじゃっている



歩くたびにふわふわカールが後ろになびく



それが何だかくすぐったくておかしな感じ



でも
気持ちだっておかしな感じなのだから
丁度いいのかもしれない



午前9時42分


駅前のコジャレたレンガの舗装が施された
待ち合わせ場所で有名な白い噴水の前に着いた




『ごめん!待った?』


ドキッとした


だけど背後から走ってきたのは全然知らない人で
私の5メートルくらい先にいた女の子は顔を赤く染めながら


「ううん!今来たところ」


と言っていた





ああ~甘酸っぱい


思わずため息がこぼれる







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