悪魔と少女とkissマーク





よく見れば

日下部さんのもう片方の手には
私が見たい映画のチケット…




「…な、んで」


『え?だって前に公開されたら見たいって言ってたじゃん
公開されたばかりだったら込んでるだろうなって2週間ぐらい間空けたけど…
やっぱり別の映画見たくなった?』



とたんに不安そうになる子供のような顔



キュン



思わず胸が高鳴るのも仕方が無い




「…この映画見たかったので嬉しいです」


なんてこの人はここまで人を気遣えるのだろう





『そっか、よかった』



…これが憧れていた


大人の魅力ってやつなのかな?





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