悪魔と少女とkissマーク
《1ヶ月、猶予をやる
それまでにどうするか決めなさい》
俺は自分の部屋のベッドに寝転んで
さっき言われた事を考えていた
俺は
どうすればいいんだ
いくら考えたって答えが出てこなくて
そんな自分に苛苛する
出される食事にもあまり手が付けられなくて
久しぶりに帰ってきたというのにどこにも出かけず
ほとんどの時間をベッドの上で天井を見上げて過ごしていた
いくら眺めても
天井に答えが書いてあるわけではないが
だからといって外に答えがあるとも思えなかった
《それが消えるまでには帰ってくる》
《刹那王子はこの国を更に豊かにしてくれると信じております》
《待ってろ》
《王になる日が待ち遠しいくらいです》
《刹那!》
《王子…》
「くそっ!」
バンッ
さまざまな思いが交錯して
がんじがらめになっていた