悪魔と少女とkissマーク



志乃ちゃんはちょっと考えてからそう言った


うん

志乃ちゃん人の顔と名前覚えるの苦手だもんね…




「でさ…先生にあげるとき付いて来てくれないかな?」

やっぱり一人で行くのはちょっと恥ずかしいし…



『職員室までだったらいいよー』



やった~!さすが志乃ちゃん!


私にとって志乃ちゃんは女神様だよ



そんなたわいもない話を挟んでいるとすぐにマフィンは焼きあがった

…マフィンがちゃんと膨らんでいてちょっと感動した



余ったらあの悪魔にでもあげよっかな…


あ、だけど私に力貸してくんなかったからどうしよっかな~

まあたぶん…私の手にかかれば余ることなんて無いだろうけどね…






なるべく綺麗な形の分を包んだら

…残りはその場で全部食べた



志乃ちゃんがびっくりしたような顔でこっちをみていたのは

気づかなかったふりをしよう












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