悪魔と少女とkissマーク




『…別に、どうでもいいから』




悪魔は私から離れると顔をそむけながら言った


…まるで
私の顔なんか見たくもないとでも言うように



なんだか
辛かった


「そ、そう…うん…」




私たちの間には

何ともいえない空気が漂っていた




キーンコーンカーンコーン





「わ、私!…もう行くねっ!」


『おい!…』



チャイムの音が鳴ると同時に

私は悪魔の言葉なんか聞かずに弾かれた様に保健室を飛び出していった




『あ!桐生さんっ!…もう体調はいいの!?』



途中ですれ違った保健の先生にびっくりしたような目で見られたけど


今はそんなこと気にしている場合じゃなかった




悲しくも嬉しくも無いのに

なぜか涙が

頬を伝って耳の下の方へと流れていった




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