悪魔と少女とkissマーク




成宮先生は


私の初めて恋した素敵な人

笑顔が綺麗でどんな女の子でも虜にしちゃうような
大人の色気がある人



もう脳内は成宮先生のことでいっぱい…と言いたいところなのに




なんで

何であの悪魔の顔が浮かんでくるのよぉぉぉっ!!?




「どうして!?はぁ!?どうなってんの私の頭!?」

私はひとまず自分を落ち着けるために
社会準備室に1人でいた


…私の頭の中には先生のとびきりグッドスマイルが輝いているのに


それを打ち消すかのように
さっきの悪魔の辛そうな顔がこびりついて離れない



頭の中は霞がかかったようにモヤモヤ

心の中もモヤモヤ…




「ああっ!もうっ~!!自分の馬鹿ぁ~!!」


こんな自分が嫌で

勝手に持ち込んだクッションをボスボスと
このどこへもぶつけようのない想いを


…ビーズクッションの中のビーズがちょろっと出てくるまで叩き続けていた






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