いつか会える日まで
誰もいない図書室に隠れて、彼は私に向かって「シィー」と自分の口に人差し指を当てた。






私が立ち去ろうとしたとき、いきなり浜益くんに腕を捕まれ、普段使われない第2図書室の窓が開いていて、そこへ入った。






「可菜ー、陽くんは?」


「こっちにはいないみたい…」

どこかへまた行ってしまった。





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