いつか会える日まで
「お前いつの間に陽と話せるようになったの?」

「えっ!?」
自分でも今疑問に思った。

ダブルデートの計画を練っているうちに話せるようになっていた…

でも、やっぱ他の人はムリ!!


小さい頃から人見知りが激しくて、男の子が世界で一番苦手だった…

そばにいる和史だけが私の話し相手だった時期もあった。


極端に知らない人を避けて、目立たなくクラスに存在している私は「地味で暗くて制服の着方が歴史の資料に載っている」ということで結構有名人だった。

そこから毎日毎日"ウイルス"と呼ばれていた。

それもこれも私が親切に拾ってあげたハンカチの持ち主が次の日から学校を休んで、結局入院生活にまでなったと噂されたからだった。

学校に行くのが嫌で嫌で毎日の様にお湯に数秒浸けた体温計をお母さんのとこに持って行っていた。
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