いつか会える日まで
「どこ行くの?」
ノープランな私は計画者の浜益くんに聞いた。

「どっか…」

「遊園地行きたい!!」
早くもノリノリの和史の一言で遊園地に決定。


「どこから制覇していこうか?」

「うーん…やっぱ…」

浜益くんと私が指をさした。

…でも2人が指したのはまったく別物だった。

「いきなりジェットコースターは嫌!!」
私が浜益くんに反論した。

「メリーゴーランドなんてまだまだ先でしょ。ってか乗らなくても良くねぇ?!!」

浜益くんも負けじと反論し返してきた。

そんな私たちのやり取りに呆れてきたしーちゃんがお化け屋敷を静かに指した。

「あれ。」

しーちゃんは言わずと知れたオカルトマニア。何も言わなかったら一晩中オカルト映画を観ているくらいに好き。


「おもしろそうじゃん!じゃあさ、2組に分かれてゴールするまでにより時間がかかったほうが昼飯オゴんのは?」
和史もしーちゃんの意見に同感した。

「最初からお化け屋敷はやめようぜ…」

「なんだよ、陽怖いの?」

「ち、ちげぇーよ!!よし!!分かった。」
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