いつか会える日まで



「早くしろよ!!」


昨日の陽の言葉がまだ脳の裏側に残っている。


ずっと、陽の声だけ聞いていたいと思ったとき……和史の声が部屋の外から聞こえた。





「最悪ー。」


「そんなこと言うなら、もっと早く起きろよ!」


「だって……」


「なに?」


「起きられないし…でもね、陽のこと考えると眠れないんだもん。」


「ノロケは良いから。」




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