お嬢様は元ヤンキー!?




「なんでですの?」

「だって表と裏があるって事はどちらかが本物でどちらかが偽物ってことでしょう?

多くの人の前でイイコぶるなら、奏斗の本当の性格は裏ってことじゃない?」

「…そうでしょうね。」

「でしょ?
それに、奏斗が自分の性格を教える人って奏斗が信じてる人だけじゃない?

…私は信じてもらえてるか分かんないけどι」

「ふふっ。
きっと信じていますわ。
渚ちゃんと話す時の奏斗って、他の女の子と話す時より楽しそうですし、表情がどこか優しい顔ですわ。」

「へっ?
そうなの?」

「えぇ。
渚ちゃんには人の心を開く力があるのかも知れませんね。」

「ないない///!!!
私思った事言ってるだけだし!!!!」

「その思っている事が結果的には良いことに繋がっているんですわ。」

「そうなのかなぁ…」

「そうですわ。」

「渚ちゃーん!!!!
トランプしよー!!!!!」

いきなり小明が叫んだからビックリした。

「あ、
するーーっ!!!!

優奈はどうする?」

「わたくしはいいですわ。」




< 112 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop