お嬢様は元ヤンキー!?
「なら奏斗は裏の性格も表のように治した方がよろしいんじゃなくて?
その内ポロッと裏の顔が出ないように願うべきですね。
人の事言うまえに自分の事治したらどうです?」
「残念ですねー、優奈さん。
俺はいつでも完璧な人間であって、しょーもないヘマは絶対にしないんですよー。
あっ。
こんなこと完璧な事毒舌お嬢様にはわからないか。」
「えぇ、分かりませんわ。むしろ分かりたくもないですわ。
いつも表と裏を使い分けている完璧な猫かぶり王子じゃないので分かりませんわ~。
ごめんあそばせ~。」
「そうですか。
やはりただの毒舌お嬢様にはわかりませんか。
バカですね~。」
「あら、
そんなこと分からなくても生きていくのに支障はありませんし、分かってしまったらなんだか人生損する気がしますわ。」
―――――まもなく着陸致します。お席に座ってシートベルトをおしめください。
「―――チッ」
「舌打ちする時点で腐ってますわ。
それじゃ。」