お嬢様は元ヤンキー!?




「そんなこと言わんとさぁ♪」

「そーそー♪
修学旅行か何か?抜け出して遊ぼうぜ」

そう言ってチャラ男Bが肩に触ってきた。

もー限界…

チャラ男Aの手を振りほどいた。

「――……じゃねぇよ」

「「「は?」」」

「……気持ち悪い手で触んじゃねーよ!!!!!」

チャラ男Bに殴りかかろうとした…ら。

誰かに振り上がった腕を後ろから掴まれて殴るに殴れなくなった。


「人の女に何してるの?」


後ろから聞き覚えのある(いつもより若干低い)声が聞こえてきた。

「奏斗…」


「別に俺等何にもしてないし。
つか男いるのかよ。マジしょうもねー」


それだけ言ってチャラ男3人は何処かに行った。


「…奏斗
なんで此処にいたの?」

「…喉乾いて部屋の冷蔵庫の中開けたら何もなかったから自販のコーヒー買いに来た…ら。

お前ナンパされてるし。

で、面白いから暫く見てたら殴りかかりそうな勢いだから止めに入った。」

「そっか…ありがとう。」


ちゃんと笑顔で言えたかな?

どんな形でも助けてくれたのがちょっと嬉しかったり。


「………でもね。」

「ん?」

「おっ…"俺の女"って///
もうちょっとましな言い方なかったの!?」




< 135 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop