お嬢様は元ヤンキー!?
「なんか喉乾いたー…
買ってこようかな…
奏斗も何かいる?」
「あー…
俺も行く。」
気が付けばこんなことを口にしていた。
正直めんどくさい。
が。時既に遅し。
「あ。ホント?
そうだ。ちょっと早いけど見廻りも行こっ!」
なんだかんだでまだ時間は10時30分過ぎ。
「えー…ダル「いいから行くのっ!!!!」」
財布と部屋の鍵を持って準備満タンな渚は俺の手を掴んで部屋から出た。
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「んー…
何買おっかな…」
1階について早速自販機と睨みあっている渚。
この間俺は何をしとけばいいんだよ…ι
「………。
俺向こうで座ってるから決まったら来いよ。
あ。後俺のコーヒーも買っといて。ブラックで」
「わかった~」
ロビーにあった待合室みたいな所のソファーに適当に座って、
誰が置いたか分からない雑誌を読み始めた。
「(あ。この服カッコいいじゃん。)」
読んでいるのは男性ファッション誌。
何となく見ていただけだったけど結構俺の趣味に合った感じだった。
「あ!
この服奏斗に似合いそうじゃない?」
「………。
渚…
耳元で叫ぶな。煩い。」