お嬢様は元ヤンキー!?
「すっごくキングに感謝した。キングのお陰でまた明日を生きてみたいって思えたから。
でも、やっぱり学校には行きずらくて、
悩んでいたらキングに言われたの。
『ジュエルに入らないか』って。
勿論即OKした。
その次の日に学校は休んでジュエルの集合場所に行った。
ジュエルの人はみんな優しくて、家族のように思えた。
それからジュエルに入ってクイーンの座を受け継いでる。
ただ単に、キングにお礼がしたかっただけだったのかも知れない。
でも、今の私がいるのは当時のキングがいたからなの。
……っていっても、キングの座も受け継がれて、代わったけどね。
………。
って…ごめんね。
こんな話しちゃって…」
「いや…
聞けてよかったかも。」
本当に。
前から不思議に思っていた。
なんでこんな完璧な奴が不良になったんだろうって。
「…まさか苛められていたとは思いもしなかったけど…」
「あー…うん…
そっ…そろそろ見廻り行こっか…!!!」
「あぁ」
俺は少し残っていたコーヒーを一気に飲んだ。