お嬢様は元ヤンキー!?
「いや、それは無理でしょ。お父さん背高いし。
それより今からどこ行くの?」
蓮はエナメルバックいっぱいの重たそうな荷物を持っていた。
「ん?あぁ練習。」
「こんな朝早くから!?」
「なんだかんだで合宿中だから…
ちょっとは遊びに行きたいよ…」
「…まぁ、頑張って♪
サッカー選手なるんでしょ!!!」
「そだよな!!!!
俺は世界一のサッカー選手になるんだ!!!」
「よし。それでこそ我が弟だ♪」
「蓮ー!!!
何もたもたしてるんだ!!!
置いてくぞ…ってどちらさん?
もしかして彼女!?」
「いや、ただの姉っす。」
「姉って…
お前銀君以外に兄弟いたのか…?」
「銀を知ってるんですか?」
「ん?あぁ。
1度だけ見たことがあるんだ。
あ。
自己紹介が遅れたね。
俺は松本 貴史-マツモト タカシ-。
蓮たちのチームのコーチです。」
「そうなんですか!!
いつも蓮がお世話になってます。
蓮の姉の緒方 渚です。
よろしくお願いします」
「こちらこそ。
ところで渚ちゃん。兄弟水入らずの所悪いんだけどそろそろ蓮を借りていいかな?」