お嬢様は元ヤンキー!?

「何でって顔してるな。
…まぁ言わないけど♪
俺は情報通だかんな。

で。
お前何で１人なの？」

「…渚が友達の所に行ったから。」

「えっ!？
お前渚ちゃんの事『渚』って呼んでんの!？

つか一緒に来たのか!？」

「…そうだけど。」

「マジかよ…
俺実は渚ちゃんの事狙ってたのに…

お前まさか渚ちゃんと付き合って…「ない。」」

「マジでっ!？
良かった～♪
お前相手だったら絶対勝てないし!!!

つか知ってる？
今、男子から１番人気なのって渚ちゃんなんだぞ!!

いいよなぁ～…
イケメンには美人が寄ってきて。」


そう言いながらﾁﾗｯと俺の方を見てくる。

つか渚ってそんなに人気なんだ。


「寄ってくるってなんだよ。

つか俺腹減ってるし。
そろそろ行っていい？」


『いい？』と聞いときながらもう既に歩き出している俺の足。


「あっ!!ちょっ…待てよ!!!
俺も行くし!!!」


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「なぁなぁ。
お前ってさぁ、好きな子いないの？」

「は？
別にいないし。」

「え～…
渚ちゃんとかいいんじゃないのぉ？」