お嬢様は元ヤンキー!?




「あーっ!!!ι
じゃあ、真綾またねっ!!」

「うん♪」


――――――――――
――――――――

「ねぇねぇ、渚ちゃん。
さっきの子誰?」

幸い、理科の先生は体調が悪いとかで休みで、自習になった。

「長谷部 真綾ちゃんっていう子。
私もさっか友達になった子だからあんまり知らないんだけどね。」

「長谷部…?

………。」

「…妃ちゃん…?

…どうしたの?」

「…えっ!?
あ、ううん!!なんでもないよっ!!!

でも…」

「でも…?」

「…あの真綾って子にはあんまり関わらない方がいいかもしれない…」

「へっ?」

「んー…
中等部の時、長谷部っていう男子がいた…んだけど…」

「いたんだけど?」

「家の事情でフランスに永住するとかなんとか…

もう日本には帰って来ないって言ってたような…」


うーん…と悩み続ける妃ちゃん。

――――――キーンコーンカーンコーン
「あ。終わった。
取り敢えず妃ちゃん帰ろっ!!」

「うん…」




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