お嬢様は元ヤンキー!?
「渚ちゃんっ…!!!」
気が付けば走って教室を出ていた。
妃ちゃんが呼んでいたみたいだったけど、足を止めることは出来なかった。
―――――――――ドンッ
「あ…ごめんなさい…」
「いや…こちらこそ…って渚…?」
「…隆之…?」
「はっ!?えっ…お前なんで泣いてんの!?」
「え…?」
泣いてる…?
誰が…?
私が…?
「…ちょっと来い。」
「はぁっ!?ちょっとっ…
授業始まる…「いいから。」
「わかった…」
あんまり隆之が真剣な瞳をしていたものだから反抗できなかった。
―――――――――――
―――――――――
「何ここ…?」
隆之に連れて来られた場所は…
「旧校舎の屋上。」
「何で旧校舎がこんなに綺麗なのよ…」
「知らねーよ。」
まだ使えるほど綺麗な旧校舎(の屋上)でした…
「何で隆之がこんなとこ知ってるの?」
「…授業よくサボるから。」
「お父さんに言おう。」
そう言って携帯を取り出したけど…
「げっ…
それだけは勘弁!!!」