お嬢様は元ヤンキー!?

「そんなことないよ!!」

「つーかさぁ。
そのお前が悩んでいる友達に自分の気持ちは言ったのか？」

「……言ってない。」

「…じゃあ、頼れる友達には？」

「…言ってない。」

「……はぁー…
頼れる友達にだけでも言ってみたら？

お前の気持ち。
何で悩んでるのかは知らねーけど、少しは楽になると思うし。」

「うん…

ありがと…」

「いーえ。」

「ていうか、感謝はしてるけど、授業サボっちゃったし。」

「別にいいじゃん。
たまには。」

「私高校入ったらサボらないって決めてたのに。」

「おっ？
じゃあ、高校発サボり？
おめでとー。」

「嬉しくないし…ι
隆之単位大丈夫なの？」

「まぁ、どうにかなるっしょ。
お前良いよなぁ…
学年首席で。」

「え。私首席だったの？
知らなかった…」

「(コイツ、何処か抜けてるよな。)
…………。」


――――――ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

「…授業終わっちゃった…」

「んじゃ、そろそろ戻るか…。」

―――――――――ﾊﾞﾝｯ

「渚ちゃんっ!!!」

「妃ちゃんっ!？」


屋上の扉が開いたと思ったら妃ちゃんが入ってきた。