お嬢様は元ヤンキー!?




―――――――――――
―――――――――

「あっちゃ~…
結構大降りになってきたなぁ…

奏斗傘持ってるよね?」

「あぁ。」

「じゃ、行こっか。」

傘をさして帰ろうとした瞬間――…

「あれっ?
渚ぁー!!!奏斗ぉーっ♪」

「――…真綾…」


最近実はあんまり真綾と話してないんだよね…

何処と無く気まずいし…


「2人揃って今帰り?」

「う、うん。真綾は?」

「私も今から帰るのー♪
そうだ。ちょうど良かった。
私傘忘れちゃって…

奏斗入れてくれない?」

「あ…あぁ。いいよ。」

「じゃ行こっか♪」

奏斗…
真綾の前では表なんだ…

―――――――――――
―――――――――

暫く歩いてから真綾が口を開いた。

「そうだ奏斗!今度何処か遊びに行かない?」

「え…(めんどくさ…)。」

「ダメェ?」

「――…いいよ」

「やったぁ♪
ね、ねっ!どこ行くぅー?」


そういえば前から真綾言ってたっけ。『奏斗と遊びに行きたい。』って――…

にしても――……
奏斗…、真綾と何処か行くんだ…


「わっ、私行くとこあるから!」

「えぇ~!そうなの?」

「うん。じゃあまた明日ね。」

「うん!バイバーイ♪」




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