お嬢様は元ヤンキー!?
「――…え…」
「信じられなかった。…信じたくなかった…!!
父は悪いことはしてない。
悪いのは緒方財閥の方なのに…!!!
なんで父が死ななきゃいけないのよ…っていつも思ったわ。
父が死んだ日に向かっていた会社はね、私の家の会社と合併してくれる気で父を呼んだの。
――…結局はその会社と合併して、今は母が社長をしているわ。
でも――…
私は今でも許していない。
父を殺した…緒方財閥を――…!!!!!」
「そんな…!!
緒方財閥が直接殺した訳じゃ…「殺したようなものよっ!!!!」」
「――…っ!」
「買収されてから私達がどんなに苦労したか分かる!?
生活も家族もめちゃくちゃ!!!!
笑い声も消えて…
――――…っ
だから…!!!」
―――――――――ギィー
「真綾。もうやめろ」
「あ…」
「こんにちわ。」
「渚?誰?」
無断で生徒会室に入ってきた男。渚は知ってるみたいだけど。
つーか、なんか長谷部に顔似てるし。
「さっきぶつかっちゃって…ι」
「その節はどーも♪
さてと――…」
結局あんまり正体も分からないまま男は長谷部の方を向いて話し始めた。
「真綾…
お前何やってんの?」
「幾夜-イクヤ-…だって…」
「まだ、親父の事根に持ってんの?」