お嬢様は元ヤンキー!?
「当たり前じゃない!!!
この女緒方財閥の娘なのよ!?」
「だからどうした?」
「―――…っ!?」
それだけ言うと幾夜とか言う男は渚の方を向いた。
「ごめんね。うちの妹が迷惑かけたみたいで。」
「いっ…妹っ!?」
「あ。妹っても双子のね。
それよりもしかしてそのブラウス…真綾が…」
幾夜はチラッと真綾を見たが真綾は目を反らした。
そういえば渚のブラウス破れてるまんまだったな…
破られたとこ手で持ってるけど若干ブラ見えそうだし。
…全く――…
「……え?」
「羽織っとけ。」
「あ…ありがとう//ι」
「本当にゴメンね。
他に何もされてない?」
「あ…
大丈夫です…」
「そっか。よかった。
真綾!謝ったのか!?」
「――…フンッ!!」
「真綾ι!!」
「だって私悪くないもん…
悪いのは緒方財閥だもん…」
「だからってこの子は関係ないだろ…ι!!
それに、言っとくけど緒方財閥も悪くないから。」
「え…?」
「母さんには言うなって言われてたんだけどな…。
親父が死んだのは緒方財閥のせいでも、事故でもないんだよ。」
「嘘…
どういう事…?」
「親父は病死だったんだ。」