お嬢様は元ヤンキー!?




「当たり前じゃない!!!
この女緒方財閥の娘なのよ!?」

「だからどうした?」

「―――…っ!?」


それだけ言うと幾夜とか言う男は渚の方を向いた。


「ごめんね。うちの妹が迷惑かけたみたいで。」

「いっ…妹っ!?」

「あ。妹っても双子のね。

それよりもしかしてそのブラウス…真綾が…」


幾夜はチラッと真綾を見たが真綾は目を反らした。

そういえば渚のブラウス破れてるまんまだったな…

破られたとこ手で持ってるけど若干ブラ見えそうだし。


…全く――…


「……え?」

「羽織っとけ。」

「あ…ありがとう//ι」

「本当にゴメンね。
他に何もされてない?」

「あ…
大丈夫です…」

「そっか。よかった。

真綾!謝ったのか!?」

「――…フンッ!!」

「真綾ι!!」

「だって私悪くないもん…
悪いのは緒方財閥だもん…」

「だからってこの子は関係ないだろ…ι!!

それに、言っとくけど緒方財閥も悪くないから。」

「え…?」

「母さんには言うなって言われてたんだけどな…。

親父が死んだのは緒方財閥のせいでも、事故でもないんだよ。」

「嘘…
どういう事…?」

「親父は病死だったんだ。」




< 198 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop