お嬢様は元ヤンキー!?
「なんか…
居なかったら居ないで寂しいかも…」
「そうか?
今までどーり、普通の日々に戻れたじゃん。」
うん…
そうだね…
………。
って
んなわけあるかいっ!!!!(ノリツッコミ)
私は…
私は…!
「私は戻れないのっ!!!」
「は?何で?」
「え?」
やば…ι
声に出してしまった…ι
「え…?いや…何と言うか…ι
アハハハハハハァ…ι」
「…頭大丈夫か?何処か壊れた?」
「いや、大丈夫だし。
っていうか壊れてないし…ι」
「あっそ。」
それだけ言って奏斗は歩き始めた。
「…?何処行くの?」
「学園帰るぞ。
流石にその格好は怪しまれるだろ。」
「あ…うん…」
歩き出した奏斗の後を小走りで追いかけた。
歩くの早すぎ…ι
歩幅考えてほしいよ…ι
…っていうか…
制服の事…ちょっとは気にしてくれた…のかな…?
だからいきなり帰るなんて言い出したのかな…?
そうだったらちょっと嬉しいかも。
ねぇ、奏斗。
今歩きながら何を考えてるの?
自分の事?
明日の事?
女の子の事?
私は…
いつも奏斗の事ばかりだよ?
この思いを伝えるのはいつか自分でも分かんないの。
今すぐかもしれない。
学園に帰ったらかもしれない。
明日かもしれないし、
明後日かもしれない。
――…神様…
もう少し私に勇気を下さい。
いつか奏斗に思いを言うための勇気を――…
ねぇ、奏斗。
゙大好きです…゙