お嬢様は元ヤンキー!?
◆◇奏斗side◇◆
「………っ!!!バカッ!!!!」
そう言って渚は俺の手から鍵を取って生徒会室の扉を開けた。
「渚。」
「………。」
無視かよ。
「渚、コーヒー淹れて。」
「………。」
渚が自分のコーヒー淹れだしたから、俺の分も淹れてもらおうとしたら、また無視された。
コイツ…
ムカつく。
俺はコーヒーメーカーの置いてある棚に手をついて渚を棚と俺の間に挟んだ。
「奏斗……?」
「コーヒー淹れてって言ってんの。
2回も無視するとか良い度胸してんじゃん。」
「だって、奏斗が…キャッ…!!!」
渚を後ろからキツく抱き締めた。
「ふーん。口答えするんだ。」
「苦しいっ…奏斗っ!!!マジで苦しいっ!!!」
「『ごめんなさい』は?」
「ごめんなさいっ!!!ごめんなさいっι!!!!
苦しいっ!!離してっ!!」
「……嫌だ。」
「は?」
「だから、嫌だっつてんの。」
「何で…ι」
「あのさ、渚…」
「…何?」
「渚――…
――…好きだ。
―――――…」