お嬢様は元ヤンキー!?
「え――…?」
え…
俺何言ってんだ…?
何で俺渚に『好きだ』何て言ったわけ!?
マジ意味分かんないんだけど。
俺渚の事好きなわけ?
そんなこと考えた事も無かったんだけど…
「奏斗…//?」
「ん?」
目線の少し下には顔を真っ赤にさせた渚。
つか、コイツ小せぇな。
渚は体ごと俺の方を向いて話だした。
「あの――…
…好きってホント――…///?」
「………
……嘘だよ。」
「―――…え…?」
「だから、ちょっとからかっただけだって。
何本気にしたわけ?」
「――…そっ…か…」
そう少し笑って言って俯く渚。
「渚…?」
「―――…っ…」
――泣いてる…?
「――…渚…?」
「――…ぃ…なぃ…で…」
「え…?」
「――…っ!!
冗談で『好きだ』なんて言わないで!!!!!」
顔を上げた渚の瞳には大粒の涙が溜まっていた。
「本気…でもないのにっ…好き…なんて…言わないで…」
「渚…?」
「――…っ!!
奏斗のバカッ!!!
奏斗なんかっ…
大っ嫌いっ!!!!!!」
そう言って渚は泣きながら俺を押して生徒会室から出ていってしまった。